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Windows 10でSwift開発環境構築 with Atom

Swiftで開発してみたい!
でもMac持ってないし…という方向けに、WindowsでSwiftの開発環境を構築する手順についてまとめました。
この記事の目標は以下の3つを実現することです。

  1. WindowsでSwiftのソースをビルドしたい
  2. コーディングのときにシンタックスハイライトが欲しい
  3. Swiftプロジェクトを管理したい

1.についてはBash on Ubuntu on Windows + Swiftで、
2.と3.についてはテキストエディタのAtomで実現できます。
それぞれ導入手順を見ていきましょう。

使うもの

  • Windows 10
  • Bash on Ubuntu on Windows
  • Swift
  • Atom

Windows 10

次項のBashを使うために必要なので、持っていない方はアップグレードしてください。

Bash on Ubuntu on Windows

Windows上でUbuntuを動かすものです。最近Windows 10のアップデートで使えるようになったそうです。

  1. スタートボタン右クリック → プログラムと機能 → Windowsの機能の有効化または無効化
  2. Windows Subsystem for Linux (Beta) にチェック
  3. 再起動
  4. スタート → 設定 → 更新とセキュリティ → 開発者向け
  5. 開発者モードにチェック
  6. コマンドプロンプトを立ち上げ、bashコマンドを入力 → ユーザー名・パスワードを設定

以上でコマンドプロンプトからbashコマンドで使えるようになりましたが、一応パッケージを更新しておきましょう。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

Swift

Swiftファイルを実行したり、コンパイルしたりする本体です。もともとはMacでしか使えなかったのですが、最近オープンソース化されてUbuntuでも使えるようになったそうです。
先ほどのBash on Ubuntu on Windowsと組み合わせることで、Windowsでも使えるようになるわけですね。

  1. 必要なパッケージのインストール
    bash上で$ sudo apt-get install clang libicu-dev
    少し時間かかります。

  2. Swiftを置くフォルダを作成
    $ mkdir /mnt/c/Swift

  3. ダウンロード
    $ cd /mnt/c/Swift
    $ wget https://swift.org/builds/swift-3.0.2-release/ubuntu1404/swift-3.0.2-RELEASE/swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04.tar.gz
    利用したいSwiftのバージョンをhttps://swift.org/download/ で確認してください。

  4. 展開
    $ tar xzf swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04.tar.gz

  5. PATHを通す
    $ vi ~/.bashrc
    末尾に以下を追加
    PATH="/mnt/c/Swift/swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04/usr/bin:$PATH"
    以下のコマンドでバージョンが表示されればOKです。
    $ source ~/.bashrc
    $ swift -version

Swiftの使い方

Swiftのバージョンによって違いがあると思いますが、今回は3.0.2に絞って説明していきます。

  • 実行

    1. Swiftファイル作成
      適当な位置にprint("Hello World!")と書かれたhello.swiftを作成
    2. $ swift hello.swiftを実行
    3. Hello World!が出力
  • コンパイル

    1. $ swiftc hello.swiftでコンパイル
    2. $ ./helloで実行
  • プロジェクトの雛形作成

    1. プロジェクトフォルダを作成
      $ mkdir Hello
      $ cd Hello
    2. $ swift package initで雛形作成
      main関数入りで作成したいときは以下を実行
      $ swift package init --type executable
  • ビルド
    プロジェクトのルートで、$ swift build
    デフォルトではビルドしたファイルは.build/debugの中に作成されます。

  • その他
    詳しくはhttps://swift.org

Atom

高機能テキストエディタです。Electronで作られているため、クロスプラットフォームです。lint, emmet, color-pickerなど便利なパッケージがたくさんありますが、今回は触れません。興味のある方はぜひ調べてみてください。

  1. Atomをダウンロード・インストール
  2. 日本語化
    Files → Settings → Installからjapanese-menuインストール
  3. Swiftのシンタックスハイライト
    設定 → インストールからlanguage-swiftをインストール
  4. Swiftプロジェクトの管理
    ファイル → プロジェクトフォルダを追加

ハマったこと

  • error while loading shared libraries: libFoundation.so: cannot enable executable stack as shared object requires: Invalid argumentのエラーが出てswiftのコマンドが実行できない場合

    1. $ sudo apt-get install execstack
    2. $ execstack -c /mnt/c/Swift/swift-3.0.2-RELEASE-ubuntu14.04/usr/lib/swift/linux/libFoundation.so
      execstackが実行できない場合は/usr/sbin/execstackで実行する。
  • REPLは無理っぽいです。

まとめ

以上で環境構築ができました。
Atomでコーディング、Bashでビルドをしていけば実際に開発ができると思います。
ただ、開発効率は圧倒的にMacのほうが良いと思います…
お試しでやってみたい、普段はWindowsを使ってるから簡単なものならWindowsでおさめたい、などであれば使えるかも?
私自身Swiftでの開発は経験がないので、本記事の中で間違っていることや、もっといい方法があるよ!ということがあればぜひ教えてください。


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